Boku no SUSUME

一般人のぼくが良いものを共有する

「人生を完璧にしたい人」への個人的感想

ある日、はてな匿名ダイアリーにある一つの記事が投稿された。

記事タイトルは「人生を完璧にしたい人

 

悠々自適暮らしたいと常日頃から考えている僕は

思わずそのタイトルに釣られ記事をクリックした

 

実際に読みたい方はどうぞ

anond.hatelabo.jp

 

飛ぶのがめんどくさいという人の為に私の個人的茶々を入れつつまとめてみた。

 

書き手である主人公Aはいわゆる「陰キャラ」であり

 

自身のことを「落ちこぼれ」と称している

 

同じクラスには運動神経抜群で「東大志望」なBがいた

 

クラスの中心的な男である彼は誰とでも仲良くできるわゆる「陽キャ」だ。

 

Aは彼に話かけられたり、優しくされるのを

 

クラス落ちこぼれにも優しく接して差し上げているかっこいい俺」のアピール自分が使われているという

 

性格の歪みからくる一種の病的な被害妄想にとらわれ

 

「は..は..話しかけないでくれ...」と一方的に彼を突き放した。

(周りの人間が「なに言ってんだコイツ」と笑いを堪えていたのは言うまでもない)

 

そして妄想にとらわれたあげく

なぜだか彼一人ではなくクラスそのものを嫌いになってしまう。

 

だが主人公であるAは「落ちこぼれ」であるにも関わらず

必死な勉強が報われ早稲田大学合格の切符を手にした

 

同じくして東大志望のBはセンター試験の国語で大失敗をし、足切りで東大に受験できなかったという

 

「落ちこぼれである」Aは学校から称賛された

どうやら「早稲田に行くことすら快挙とされるような高校」だったらしいのだ

(そのレベルの高校で東大ってそもそも・・・みたいなツッコミはNGである)

 

4年という月日が経ち、断り続けていた同窓会に

一念発起し向かったAだが、どれだけの月日が経とうが「陰キャ」ということと「妄想癖」に変わりはなく

一人でご飯を片っ端から食べ始める

 

誰とも会話をせず、飯だけをがっつくその姿。

既に「狂気」「ホラー」である

 

結局2時間が経過し同窓会は終了

その時間経過のなかで会話を交わしたのはたったの「3回」という徹底ぶりには度肝を抜かれる。

 

二次会の話し合いがAを抜きで進められているのに気づき

「どうせ行く気ねーしいいや」と必死で感情を抑え込むA

そのときBに「俺はお前と仲直りがしたかった。二次会にきてくれ」と声をかけられる。

 

Aに勝手な被害妄想で嫌われ「話しかけるな」と言われたBから

再度Aのもとに歩み寄ってきたのだ。

 

このときなぜかAはこう確信()した

それが以下である

このとき確信した。

彼は自分人生の汚点であるところの私を清算たかったのだと分かった。

からすれば私は、人生の中で唯一思い通りにいかない目の上のタンコブだったのだろう。

受験勝敗はないが、彼にとっては敗北に見えたはずの大学受験がそれを加速したのだろうことも推察できた。

このまま、私が彼を「認めてあげる」ことで、彼の人生の汚点はすべてなくなり、思いのままに生きているという意識絶対に持たせたくないと思ってしまった。

 

実際BからすればAの存在というのはハナクソ程度にも関わらず、

「こいつにとって俺は唯一上手くいかなかった、目の上のタンコブだ」と

自分の存在を過大評価してしまうという病みっぷりはさすがである。

 

そしてそんなメンへラAが最後に放つ言葉が

「僕は君のことが嫌いだから、いやだ」と言って帰ってきた。 

である。

 

 

4年という月日は非常に長い

高校入学した子が4年後は成人になったりする

 

それほどまでに長い年月の中、

Aはいつかの被害妄想から始まり、頭の中でまるで悪者のようになってしまった「B」に対して

あまりにも多すぎるコンプレックスと劣等感を抱え一人で苦しんでいたのだ。

※コミュ障特有の「人からの評価が怖い」「人からの視線が怖い」とはまさにこれである。実際誰も気にしてもなければ見てもいないのは言うまでもない...

 

そしてその結果、歩み寄ってきた彼に対して「嫌いだ」と伝えたのである

 

お前のほうが嫌いだ。

 

 

 

そしてこの記事の中で最大の笑い所であり最大に気持ち悪いポイントがこの締めくくりだ。

何も勝っていない。誰も救われていない。むしろ、人を傷つけて帰ってきた。

でも、なんだか高校の頃の自分が、彼に比べて自分は何もいいところがないといじけていた自分が、報われたような気がした。

随分後味の悪い成仏だけれど、いい心の供養ができたような気がしている。

 

キモ杉内俊哉である。

心の供養・・・きっと「いい例えができた・・・完璧だ!」と

彼のことだからお得意の過大評価で自分を文豪だと思い込んでいそうだが

全くもって上手くないしキモさとくささを増長させるキーワードとなってしまった。

 

彼に生み出されたこの言葉達が不憫でならない。

 

 

 

「えぇ...なにかされたわけでもないのに話しかけられただけで「利用されてる」とか陰キャ怖すぎンゴ...劣等感の塊やな...頭の中でこんな妄想広げられて勝手に恨まれて相手が可哀想ンゴ...」

 

これが最初読んだ時の感想だった

文字数制限がかかったのでブクマのコメントは違うのだが

まさにこれだった。

 

「明らかに距離とってるのにつめてくるコイツが悪い」という意見もあるが

それはネット陰キャの成れの果て陰キャガイジ」のガイジ主張であるがゆえ、気にしないほうが無難である

 

黒くよどみ明るくキラキラとした思い出もない

唯一かすかな明かりがある思い出とすれば

クラスの端で同じような仲間と「○○は俺の嫁ェェ!!」と語らう日々くらいであろうか。気持ち悪い。

 

 

 

とは言ってもやはり人間であるからし

誰かに対して「苦手」「嫌い」という感情を持つのは当たり前なのだが

「ただ目立っている人間が話しかけただけ」で一方的に拒絶し「お前なんて嫌いだ」と主張をぶつけるのは小学校でもなかなか見ない高難易度のテクニックである

 

 

さて、そろそろ言いたいことも言ったので終わらせてもらおう。

これを読んだときに溢れ出た心を自分の意見として残せるということはやはり素晴らしい。

 

 

いい心の供養ができたような気がしている

 

 

 

 

 

─完─